手技のかみだいら

施術日誌

お悩み 腰痛、肩コリ、頭痛、生理痛、猫背

冷えの対処

20代の女性がお母さまのご紹介でいらっしゃいました。
主なお悩みは右の肩コリと腰痛とだけ仰ったのですが立っている姿がバランスが悪く、左足の外側に極端に重心が偏っています。

他にも何かありそうな雰囲気が漂っています。

左重心の謎

極端な左重心の謎を探るべく、問診を深めながら触診を続けて行きます。捻挫や足の怪我は過去にはないとの事ですが、左脚の内側がかなり強烈に固まっています。
この形になる時は、泌尿器か婦人科の機能にトラブルを起こしている事が多いので、その辺りを聞き出してみます。
すると「生理痛が酷すぎて病院で薬をもらって生理を止めている」との事でした。生理痛が酷くなったのは今の仕事に就いてからだそうで、職場がとにかく寒いのだと仰います。

元々冷え性だったのも手伝ってか、この頃から体調を崩す事が多くなり、身体のアチコチが痛み出し、慢性疲労状態で時間さえあれば眠るという生活を続けていたそうです。

なるほど納得です。これで謎が解けて方針が固まりました。それでは施術に入ります。

まずは身体均整法

こんな時は身体均整法という身体の「型」を整える施術がとても重宝します。肉体のバランスを整えながら内臓の疲れも一緒に取ってしまう素晴らしい手技療法で背骨を2~3か所(赤)ポンポンと施術するだけで半分は終わりです。
あとはこの体調になった時、特有の施術点(青)の動きを付けたら手足を整えて終わりです。

非常にシンプルな施術プランですが、これが良いんですよねぇ。

術後に「あぁ気持ち良かったぁ」と少し眠そうに仰っていました。
立ち上がった姿も重心がしっかりと中心に落ち着いたようです。

大事なアドバイス

この方へのアドバイスとしてはお仕事の時に身体を冷やさない事に尽きるのですが、重要なポイントが一つあります。
「靴下を変えましょう。」という事です。
最近の靴下はタケが短くアキレス腱辺りが露出するデザインの物が主流になっています。これが非常に良くないのです。
特に冷やすと良くない場所はアキレス腱の少し上付近(赤)です。

就寝時もこの辺りを冷やさないように下着やレッグウォーマーなどで冷やさないようにするのが良いですが、眠る時に足の指は窮屈な思いをさせてしまうのはリラックスの妨げになるので、つま先だけ自由にしてあげるとベストです。

お仕事中の上半身の冷えに対しては肩甲骨の体操を頻繁にする事も付け加えておきました。
特に肩甲骨を中央に寄せる動きは上半身の冷えから身体を守るのに効果的です。

この方のもう一つのお悩みだった「猫背」に関しても肩甲骨の体操で少しずつ改善してくる筈です。

上下から冷えない身体作りをして、一日も早く薬を飲まなくても良い身体になって欲しいものですね。

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