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呼吸の神秘
呼吸の神秘
皆さんは呼吸を意識する事がありますか?
実は呼吸には素晴らしい可能性が秘められています。
人間は自由に内臓を動かす事は出来ませんが、唯一肺だけは意識して動かす事も意識しないで動かす事も出来る臓器です。
内臓は自律神経の影響を強く受けて動いていますので、肺つまり呼吸を操る事で自律神経を誘導する事が出来るのです。
緊張する場面で深呼吸をして気分を落ち着けたり、ストレスを感じた時にため息を付いたり、自然と皆さんやっている事ですので効果については言うまでもありませんね。
ここ数年「腹式呼吸が健康体を作る」という説が出回っていましたが、実は胸式呼吸が出来ていない人の方が圧倒的に多く、特に練習が必要な呼吸法なのです。
この理由として考えられるのは、現代人は猫背の人が多く肋骨の可動域が小さくなっている事と、社会人になると肩で息をするほどの激しい運動をしなくなる人が多い等が挙げられます。
肋骨の動きが悪くなると脊髄から枝分かれして胸やお腹の上の方の神経伝達が悪くなり肝臓、心臓、胃などのおへそから上に位置している内臓の不調が出てきたり、肋間神経痛のリスクになったり、猫背から肩こりや頭痛になったりもします。
胸式と腹式、それぞれに役割があり、どちらも出来るのが理想です。
ちなみに、胸式呼吸とは息を吸った時に胸が広がり、お腹が引っ込みます。吐いたときはその逆になります。
腹式呼吸とは息を吸った時にお腹が広がり、胸が引っ込みます。吐いたときはその逆ですね。
呼吸にはもう一つの特性があり、息を吸う時は交感神経が強く働き、息を吐く時は副交感神経が働きます。
胸式と腹式、吸気と呼気を組み合わせて自律神経を効果的にコントロールするには…
交感神経を奮い立たせて集中力やテンションを上げたい時は胸式呼吸で尚且つ吸う息を意識すると効果的で、副交感を優位に働かせ、リラックスしたり睡眠の質を上げたい時は腹式呼吸で吐く息に意識を置くと効果的という事になります。
これを組み込んで実生活に活用する例を2つ挙げておきます。
交感神経を立ててアクティブ
1.仕事をする時にやる気が出ない集中力が続かない…こんな時は交感神経を優位にしてみましょう。
胸式呼吸で吸う息を強く意識して吐く息は自然に吐きます。鼻から吸って口から吐きます。頭がスッキリしたり、
目が開きやすくなったりしてくれば成功です。
副交感神経でリラックス
2.大勢の前でスピーチやプレゼンをする前に緊張して頭が真っ白になりそう…こんな時は副交感を優位にしてみましょう。
腹式呼吸で吐く息を意識して息を吸う時は自然に吸います。鼻から吸って口から吐きましょう。肩の力が抜けたり、
冷や汗が止まってくるようなら成功です。
双方の呼吸を使い分けれるようになると自律神経や内臓の不調も乱れにくくなりますし、仕事や勉強の能率も上げれるので是非試してみてくださいね。