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市販の鎮痛剤と湿布薬の使い方(頭痛以外)
市販の鎮痛剤と湿布薬の上手な使い方(頭痛以外)
先に結論から申し上げます。
じっとしていてもズキズキと疼く痛みがあり、それによって生活の質が妨げられている時。これがお勧めの使い方になります。
動作の時に痛みが出て、動かなければ痛まない時には使うべきではありません。
僕がこう考える理由について興味がある方は以下の文章も読んでみて下さい。また、頭痛以外としたのには、いくつか理由があります。別の記事で改めて説明しますのでここでは割愛させて下さい。
鎮痛剤と湿布の作用
市販の鎮痛剤と湿布薬は痛みを感じさせなくするもので、炎症(腫れ物)を鎮静させる作用を併せて持っています。
つまり、腫れている時の疼く痛みを感じさせなくするものという訳です。
腰が痛いとしましょう。その時の痛みは動作によって起こる痛みなのか、動作に関係なく起こっている痛みなのかが重要なのです。
ほとんどの場合、慢性的な痛みというのは炎症を伴っておらず動作を起こす時に痛むけど、じっとしていれば痛まないという状態だと思います。
こういった時に痛み止めを飲んだ事のある方なら知っていると思いますが、薬はほとんど効きません。湿布も全く同じです。
稀に病院で処方される薬や座薬など効果の強いもので痛みが止まってしまう場合がありますが、これはとても危険な行為だと考えます。
動作の時に起こる炎症を伴わない痛みを強制的に薬で止めてしまうという事は、身体が「そっちへ行っては危険です」という信号を出しているのに無視をする行為になるからです。
薬の効いている時間帯は安静にしているのなら良いでしょうが、そういった強い薬を使いながらお仕事をされたりすると状況は深刻なものになります。
中には肩こりなどにも湿布を常用する方がいますが、これも良くない使い方です。肩こりの多くは体操をしたり姿勢を正す事で軽減するのですから、湿布で感覚を麻痺させて悪い姿勢を続けている事が可能になってしまう事で状況は徐々に根深いものになってしまいます。
先日、お仕事での肉体疲労から来るあちこちの痛みを鎮痛剤と湿布を全身に貼りまくり何年も凌いでいたという方がいらっしゃいましたが、薬の成分の仕業か何かは分かりませんが手も足も冷え切ってしまいカチカチに固まって動けなくなっていました。
慢性的な不調には特に使わない方が良いですね。
繰り返しになりますが、市販の痛み止めの薬や湿布薬の上手な使い方は「じっとしていてもズキズキと疼く痛みがあり、それによって生活の質が妨げられている時」に限ります。
薬が効いたときは安静にする、お酒を飲まない、お風呂は入らない、運動やマッサージをしない事を必ず守って下さい。
もちろん薬を使わないで過ごせればそれに越したことはありません。