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衰え始めた日本人の足
今、若年層の足が危ない!
長く整体の仕事をしていて昔と今とで明らかに日本人の体が変わってきたと感じる事があります。
それは「足のトラブルの増加」です。
30年前は「ハイヒールが外反母趾の原因だ」等という説が横行するほど女性の一部にしか見られなかった外反母趾が、今では小学生の男の子でも散見するようになりました。
また、膝の痛みは高齢者の象徴のような存在だったのが、今では少しスポーツをすると簡単に膝を痛めてしまう小中学生が多くなっています。
この現象は歩行時に足首を大きく使えていない事が原因として考えられ、地面を蹴る時に足の親指に力が伝わっていない事で外反母趾、偏平足、※ニーイン・トゥーアウトという不安定な足の3大要素が出来上がってるのだと考えます。
※ニーインとは膝を曲げた時に膝が内側に曲がる脚で、トゥーアウトとは膝に対してつま先が外に向く脚です。この両方が共存している脚がニーイン・トゥーアウトになります。
では何故今、日本人の足が衰えて来たのでしょうか。
生活様式の変化
最近では和式のトイレが珍しい存在となった事で深くしゃがむ機会が減りました。また、和室の無い戸建ても多くなり日常的に正座をする方も大幅に減っていることでしょう。
しゃがむ動作や正座をしなくなった事で足首、膝、股関節が固くなり、硬いままの脚で歩く事が「しっかり蹴れない歩き方」を生み出し、歪みが定着して来ていると考えられます。
また、鼻緒の付いた履物を履かなくなった事も歩行姿勢の悪化に繋がっています。下駄などを履いて歩く時は、地面から離れる直前に親指に力を入れる事でしっかり蹴りながら足の裏を鍛える事が出来るのです。
日本の伝統的な文化が日本人の体を守ってきたのがよく分かりますね。
足首が生み出す不具合
正座をしない、しゃがむことが無い生活をしていると足首が固くなる事があります。
2足歩行をする人間にとって特別な意味を持つ脚ですが、歩く時に足首が固いままだと歩幅が小さくなりチョコチョコ歩きになります。
歩幅が小さいと上半身の動きも小さくなるので猫背のまま歩いたり、引きずるような脚運びになったりもします。
ご高齢の方で小股で歩いている方は皆さん姿勢が崩れていますが、その兆候が10歳前後の子供たちに既に現れているという事実は見過ごすわけにはいきません。
先日、ある少年野球のチームで「しゃがめる子供がいないからキャッチャーがいない」という衝撃の事実を聞き、更に危機感を覚えました。
効果絶大!登り階段スロートレーニング
健康的な歩き方を作るために最も基礎的な方法をお伝えします。それは「登り階段スロートレーニング」です。
① 階段の前に立ち、片足を階段に乗せます。その時のつま先が進行方向を向いているか確認してください。
② 次につま先の中心と膝の中心を目で見て一直線になっているかを確認してください。
③ その足の角度のままで反動を一切付けづにそぉーっと上ります。スーパースロー映像のようにゆっくりです。1段につき6~8秒くらい時間をかけれると良いでしょう。1日30段が目安です。
※うまくできない方は段差の低い階段や登り坂で練習してみて下さい。
トレーニングの目的は太ももの大きな筋肉をバランスよく使えるようにする事で各関節が乱れた軌道にならないよう矯正してしまう事にあります。
足の裏の手当てや膝の位置だけ整える方法など、細部に拘った方法もありますが、まずはこれが基本です。
このトレーニングを毎日30段やっているだけで脚の中心線が整ってきます。続けていれば平地を歩く姿勢も綺麗になり、理想的な重心を取り戻す事で外反母趾の抑止や、膝の怪我の防止など、地味ではありますが確実に健康な身体を作る事が出来るはずです。
無意識に階段を上っても中心線が崩れなくなってきたら卒業です。
綺麗な足は綺麗な姿勢を作り、内臓も精神面も整えてくれます。
姿勢が気になる方、歩き方や下半身の事で不安がある方、特に成長期のお子様や若い方に実践してみて頂きたい内容になっております。
是非実践して頂き、美しく機能的な足を目指してみて下さい。
更に詳しい足の整え方はこちら
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セルフケア動画ニーイン・トゥアウト