手技のかみだいら

施術日誌

怪我の後遺症

お悩み 頭痛、右股関節痛、猫背

猫背、右腰痛、右股関節痛の経過報告

20代の女性が右股関節の痛みと右の腰痛でいらっしゃいました。猫背も気にしているようなので、そちらも併せて施術していきます。
腰と股関節は日常の動作ではそれほど問題は無いようなのですが、柔軟体操や運動で大きな動きをした時にどちらも痛みが出るようです。

最後まで取り切れない腰痛

初回の観察で一番目に付いたのは右脚の膝が内側に入ってきてしまう癖が強いという事でした。
膝が中に入ってくると内側の太ももの筋肉が働き過ぎて股関節の開きが悪くなるのです。
こちらは数回の施術とご本人にちょっとしたセルフケアの方法を実践して頂き短期間で改善が出来ました。お伝えした事をキチンと実践してくれる方なので改善もトントン拍子に進みます。

右足の中心が取れて綺麗な足になると股関節の痛みは完全に無くなり、姿勢もとても良くなり猫背の面影もすっかりなくなったのですが、腰痛がしぶとく残ってしまいます。

詳しく調べてみるとお腹の奥の筋肉で「腸骨筋」という筋肉が信じられないくらい固いのです。ここを施術するとすぐに腰の痛みは消えるのですが、次に来院した時にはあっさり元に戻されてしまい、どうしたものかと色々調べてみると、足首に強い癖があってそれが全ての始まりだったことが分かってきました。
この方は長年バスケットボールをしていて左右ともに足首の捻挫を複数回繰り返してきたというのです。

この方の足首は外側に体重が乗り過ぎる傾向もあるのですが、その部分だけを施術しても安定感が出ません。ぐにゃぐにゃに足首が柔らかくなってしまい踏ん張りが効かないのです。その不安定な足首を股関節とお腹の筋肉でコントロールする癖が付いている事が分かってきました。

人間の体は怪我や習慣によって「使い方を間違える、分からなくなる」という事を起こします。少し難しい話になってしまうのですが、動作には理想的な動きの順番というのがあって、それから離れてしまうと同じ動作をしているのに他の人と違う疲れ方をしたりしてしまいます。
みんなで運動している時に「なんかあの人だけ動き方が違うよなぁ」と思った事がある人も知ると思いますが、多くはこういった事が背景にあるのです。

何はともあれ目指すところが固まったので後は施術をするたびに回復して行く事は今度こそ間違いないでしょう。
もう少しです。一緒に頑張って行きましょうね!

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