施術日誌
お悩み | 混合型頭痛、吐き気、生理前症候群 |
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頭痛人生
中学生の頃から片頭痛が始まり、20年頭痛に悩まされてきたという女性が来院しました。
痛みが全くない日はほぼ無く、痛みが激しくなってくると吐き気や嘔吐をしてしまうようです。
この事に加え生理が近づいてくると「時限爆弾を抱えているような恐怖に襲われていた」と仰います。
市販の頭痛薬を毎日飲み、これに加えて漢方薬、マクサルトなどを処方されても治らず、枕を変えても、酵素やサプリメントを続けても全く変わらなかったいいます。
こんな生活を20年です…
初回の観察と施術
これほど重い症状の場合、施術は痛みと遠い所から順に整えて行くのが僕のスタイルです。
婦人科のトラブルは骨盤周辺の乱れが起きますが、その骨盤を支えている足のバランスが乱れていてはいけません。まずは足を整えて行きます。次に骨盤周りとお腹の硬さを取ったら首周りの頭痛の種を取りに行きます。
初回はあまり積極的に行かず、身体の負担にならないよう様子を見ながら慎重に初日を終えます。
2度目の来院
3日後、2度目の来院です。「先生前回の後、痛みが無かった時間が結構長くありました!」「おお!それは良かったですね!どのくらい続きましたか?」と聞くと「8時間くらい」と仰います…たった8時間の痛みのない時間を喜べるほど、辛い20年だったんですね。
でも初回から効果を感じられたという事は大きな収穫です。ここで僕は賭けに出ます。
「マクサルトをやめてみて下さい。」
マクサルトはとても強い片頭痛用の痛み止めですが、無理やり痛みを止めて身体のSOSを無視し、日常生活をしてしまうと身体を疲れさせる事になるのです。
「分かりました。やってみます。」
と、この女性も覚悟を決めてくれます。さぁここからが本番です。
2度目の施術は初回よりも少し踏み込んで頭痛の種を施術していきます。施術中に…
「ぁ~そこなんですよねぇ…」と心地よさそうに応えてくれます。良い感じです。
お互いに手応えを感じる雰囲気の中、2度目の施術を終えます。
3度目の来院
更に3日後、3度目の来院です。
「先生、前回の後はまだ少し痛んでいましたが次の日は一日全く痛みがありませんでした!」と嬉しそうに話してくれました。「いい感じですね!この調子で行きましょう。」と、ますます良い雰囲気の中3度目の施術です。
今回は頭痛の種と連動している背中や肩のバランスも取りに行きこの日は終了します。
「次回は1週間後に来てください。」と告げると「そんなに空けて大丈夫ですか?」と聞いてきましたが、同じ種類の刺激は回を重ねるごとに体が慣れてしまって反応が薄くなってくる性質があります。
刺激の効果を下げないためにも短期で定期にやらないというのは僕の方針です。その旨をお伝えして、この日はお帰り頂きました。
4度目の来院
1週間後の4度目の来院です。
「この1週間はどうでしたか?」と聞くと「2日全く痛くない日がありました。あと、今まで効かなかった市販の頭痛薬が良く効くようになりました!」とまたまた好印象です。「いいですね!そろそろ痛みのレベルも下がって来るでしょう。」と話し、4回目の施術をして行きます。今回はそろそろ生理前の時限爆弾が来る頃なので婦人科の施術をしっかり目に盛り込んで、また1週間後に予約を取って頂き、この日は終わります。
5度目の来院
「先生、生理前の頭痛ありませんでした!」と嬉しい報告を頂きました。
「おおお!それは良かったですね!」最も激しい頭痛のきっかけになっていた生理前の調子まで改善して来ました。これは大きな収穫です。
この後も何度か施術して行き頭痛がゼロになったわけではありませんが「このくらいなら全然辛くない」とご本人が仰るレベルまで改善されたので卒業されて行きました。
今も良い状態でいてくれてると嬉しいなぁ。
最後にこの方のアンケートをご紹介します。