手技のかみだいら

施術日誌

女性

腰は痛いけど整体は怖い!

お悩み 腰痛

初めての方で腰痛でお悩みの女性がいらっしゃいました。

色々とお身体の事を伺っている中で「整体などは受けた事ありますか?」と尋ねると
「過去に整体に通っていた事があるのですが、施術の痛みがあまりにも強すぎて腰が治る前に通うのをやめてしまったんです。」と仰います。
「どんな事をするんですか?」
「うつ伏せになって太ももの裏を膝使って踏むんです。もう痛くて痛くて…」と話してくれました。
「うぁ~それは痛そうですね。では何故今日は僕の所に?」
「もう腰が限界で…それにここは30分と書いてあったので30分なら痛いのを我慢できるかなぁと思って…私の行っていた所は1時間も痛い事して来るので耐えられなくて…」

背に腹は代えられないと勇気を振り絞って来て頂けたわけですから痛みを感じさせずに腰痛を取る事に意識を集中していきます。

立ち姿を見ると色々問題がありそうなお身体です。
右脚は捻じれて力強さが無く、右肩が下がって手を挙げるのも重そうです。
この格好と腰の痛みの出方を総合して考えると痛みの原因は右のお腹だとすぐに分かりました。痛みを感じさせない施術を可能な限り選択していきます。

まずは痛みの出方をご本人に確認して頂きます。
上半身を右に捻じった時に特に強く右の腰が痛むようです。
うつ伏せになって頂いて普段はあまり使わない「毛布」を掛けて施術します。布団や毛布って掛けられるだけでも少し安心する上に、施術する時の恐怖感や痛みも毛布越しの刺激なら、かなり和らげてくれるので重宝します。

うつ伏せになって頂き細心の注意を払って施術をして行きます。
全く痛みを感じずにうつ伏せの施術を受けて頂けたようなので、いよいよ本命のお腹の施術に入ります。

お腹を触れられるのは特に恐怖を感じやすいので、柔らかく最小限の触れ方で毛布越しに施術していきます。
イメージしていた通りに右のお腹の奥に腰痛のきっかけになる筋肉の硬さを見つけたので柔らかく施術していきます。

あお向けの状態で両膝を立てて頂き、どちらに倒しても腰に痛みが出なくなったので立ち上がって動いてもらう事に…すると立ち上がるや否や「らーく!!体が軽い!」と仰っていただけました。顔色も赤みが出て来て力が湧いてきているのを見てるだけで感じます。

念のため体をねじった時の痛みが残っているかを確認して頂きます。
「全然大丈夫。痛くないです!」
「うん。良かった良かった。ただ長い間痛かったようなので、念のため何回か施術を続けてぶり返しのないようにしておくと良いですよ。」とお伝えし、次回の予約を済ませてお帰り頂きました。

出口へ向かう時に軽くスキップをするように歩いていたのがとても印象に残っています。

施術のスタイルは様々ありますが、不快な刺激はいけませんね。僕も肝に銘じておきます。

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